演出の高瀬さんと阿藤さん

 
  
第2回目は「中二階な人々」の生みの親。
    作家の
阿藤 智恵さん
     
            (場所・稽古場にて・インタビュアーKAORI


  それでは〜〜始めさせて頂きます。
    えーと、私達役者が一番心配な事を、まず最初に(笑)
    稽古をみているとき、イメージと違って腹が立ったりする
    ことってありますか?

 
ないです、そういうのは。

 
 でも、イメージはあるんですよね。

 もちろんあります、書いているときには。
 でもその通りがいいとは全然思ってないです。
 それに、だいたい、書き終わると細かいことは
 忘れちゃいます。


  セリフは一言一句絶対に変えてほしくないと
    思ってますか?(←ちょっと緊張)

 
思ってないですよ!

  は〜〜それを聞いて安心しましたぁ〜〜
    (↑ 胸をなで下ろすKAORI)

 
そういうことは本質的な問題じゃないと思います。
 ことばそのものより、高瀬さんがよくおっしゃる
 「空気」のほうが問題ですよね。
 セリフを変えないことにこだわってても
 しょうがないというか。

 ただ、セリフを変えるということになったときに、
 それだと意味がすごく違うと思ったら、そこのところは
 指摘させてもらえたら嬉しいなと。

 で、それがわかったうえで、
 役者さんと演出家がセリフを変えることを選ぶならば、
 それはもう、そうなさってくださいと思ってます。
 芝居は現場のものだと思うから。


  お〜〜〜〜!パチパチパチ(←拍手するKAORI)

 (笑)

  で!この稽古場の居心地はどうですか?

 
落ち着かないです。
 この稽古場がどうっていうことじゃなくて、私、これまで、
 「稽古場にいる作家」という存在を見たことがないんです。
 作家が演出家をかねているか、または故人だったり、
 多忙だったり、遠方に住んでらして現場に来ない、
 そのどちらかしか知らない。
 
 だから、稽古場で作家がどういう風にいたらいいのかが
 わからない。逆に、山像さんにおききしたいです、
 作家が稽古場にくるのって、役者さんたちにとっては
 どうなんでしょうか?


  え〜〜(急にふられておたおたするKAORI)
    ・・・みんなはどうかは知りませんが、私は嬉しい〜!
    この人からこの作品が生まれて、それで私達が
    やってるっていう、なんか運命を感じられて・・・
    あれ?ちょっと大げさ?(笑)でも、私はそう思う〜!

    それに「これって、こういう意味ですよね〜」
    なんて質問も出来るし
 
    あっ!でもそれは阿藤さんがそういうラフな雰囲気で
    いて下さるからですが(笑)
    誰にでも・・・って事ではありません(笑)
    
    でも私は演出家・作家・役者・スタッフ全員が揃ってる
    稽古場は最高だと思います。
    だって色々な視点からの意見で、
    芝居が作れるって事ですもんね〜〜

 
それで、私の稽古場での居方って、OKでしょうか?

  え〜〜全然OKですよ〜〜
    だって一緒に体操やってくれたりもするし〜
    なんか、すごく一体感を感じちゃうな〜〜
    あとすごくニコニコみていて下さるから
    なんか励みになるぅ!

   あ!私はほめられるのが大好きなので、
   褒めてくださいね(笑)
   褒められるとどこまでも登ります。(爆笑)
   登りすぎたら頭叩いて貰ったら元に戻ります。
   あれ?戻ったら駄目か(笑)
 
 
いつも褒めてるつもりなんだけどな?(笑)
 (ここで、阿藤さん身を乗り出し、KAORIの耳元で何かささやく)

  えっ!そうだったんですかっ!きゃ〜〜
    (↑喜びの小躍り?!)
 
 
 (苦笑)

   (まだ踊ってる)

  
(笑)

   (気がつき)あっ!勝手に一人で盛り上がっちゃった、
    は、恥ずかしい・・・

  
(爆笑)

  え〜とえ〜と・・・次の質問は・・・
    あ!そうだ!飲み会で出た質問があったんだ!
    特に男子たちから(笑)
    
    この芝居に出てくる四人の男性の中で、
    阿藤さんがつきあうとしたら誰?

  「文学座通信」にも書かせていただいたんですけど、
  三人の女性も含めてこの七人って、みんな、私にとって
  すごく好きで、友だちになりたい人たちなんですよ。
  でも、つきあうってことになると、ちょっとちがうんですね。

  あのとき、「誰と付き合いたい?」ってきかれてとっさに
  「いないなぁ…」って答えたけど、それって、
  付き合いたくないというより、恋しないっていうこと
  だったんですね。それは四人に魅力がないからじゃ
  なくて、知りすぎているからなんです。


  というと?

 
これは私にとっても発見だったんだけど、
 恋ってそもそもは謎から出発すると思うんですよ。
 「あの人はこういう風に見えるけど、本当はどうなんだろう」
 「こんな表情をしていたけど、本当はどんなことを考えて
 いたんだろう」って、まず、外から見た姿に惹かれて、
 そしてその中身について、あるいは私生活について
 「わからない」「知りたい」っていうことから、始まる。

 外見と中身のギャップに謎があって、そこに惹かれるって
 思うんです。だけど、私の場合、自分で書いた作品の
 登場人物って、外見はぼやっとして見えなくて、
 その代わりに内面がかなり明らかに見えている
 存在なんですね。
 
 恋の条件でいうと、真逆の状態。
 これって、いくら好きでも、恋は始まらないんですよねえ。
 だから「つきあう」っていうのは想像しにくい。
 友だちしか、やっぱり、考えられないんです。


  なるほどぉ〜。

 
稽古が始まって、私は、ああ、この人はこういう外見で、
 こういう声で、こういう喋り方をするんだ、こういう歩き方を
 するんだ〜って発見しているところ。
 普通、人と知り合うのと、完全に逆なんですよ。
 でも、私は本当に七人ともすごく好きだし、
 どの登場人物についても、その人に恋をする人の気持ちは
 すごく想像できますよ。


  では、その、大好きな七人を、
    作家から紹介してください!

 
「ナガタ」ナガちゃん好きですよ!一緒に遊びたいです。
 飲み会でもゲームでも、カラオケでも、なんでも盛り上がれ
 ちゃう。ゲームはピコピコするやつじゃなくて、
 トランプとか、ボードゲーム、子どもの頃にやってたような
 ゲームがやりたい。
 みんなでムキになってストレス解消!楽しそう!

 「ハシモト」ハッシー大好きです。
 なんか、本当にマイペース。そこに幸せそうにずっと
 いてくれる。しゃべってても、黙ってても。
 いいでしょ、そういうのって。

 「マツイ」マッちゃんはね、頼りになる人。
 困った状況にいっしょに居合わせたとき、
 見事に処理するまでは行かなくても、この人は少なくとも
 逃げない。だから、信じられる。そばにいてほしい人。

 「キノシタ」キノはね、かわいいんですよ。
 器用に何でもこなせるように見えて、本当は不器用。
 そういうとこがほっとけない。

 「タカギ」 タッくんね。タッくんのことは単純に大切に
 思ってます。こんな人がいたらいいなぁって思って
 書いた部分がある。好きな人ですね。

 「ワタナベミユキ」ワタナベミユキちゃん。
 ……あのね、稽古が始まってから思ったことなんだけれど、
 この人は、私がこの年のころ、こういう風に行動できて
 いたら、ちゃんと成長できてたのかもなぁっていう、
 ちょっと、私自身の夢なのかな。
 全然こんなじゃなかったから、大人になるのが
 遅かったのかなぁ、私って。

 「クボ」くぼっち。いつもいるんですよ、この人。
 こだわらないでしょ。だからそばにいて、全然気にならない、
 本当に、不愉快なことの何もない人。
 いそうでいないですよね、こんな人。

  ほぉぉぉぉぉ〜〜(妙に感動しているKAORI)

 
・・・って事で、よろしいでしょうか?

  (まだ感動している)

 
もしも〜し

  (気がついて)あ!じゅ、十分です!
   ・・・こんな言い方はへんかもしれませんが、
       阿藤さんの中で7人の子供が育っていたんですね。
   そして今、その子たちは阿藤さんの手を離れ、私達の中で
   成長していく・・・わ!! なんか本当に色々な意味で
   楽しみになってきました!
   今日は本当に長い間ありがとうございました! 
   
   さて!・・・飲みますか?

 
ええ!


  阿藤さん!ありがとうございました。



「一人はいや!」というのを
無理矢理パチリ!


みんなと歓談中


みゆき役の勝ちゃんと